ヨハネの召命、両親との別れ、説教(洗礼者聖ヨハネ伝)
1452年プラート市は教区聖堂の主祭室の壁画装飾をフラ・アンジェリコに依頼した。しかし辞退されたため、フィレンツェで画家を探し、フィリッポ・リッピが選ばれた。リッピは弟子のフラ・ディアマンテを連れてプラートに移っている。途中何度か中断しながら1464年まで制作を続けている。主題は洗礼者聖ヨハネと聖ステファヌスの生涯。
右側中景でひざまずいている少年ヨハネが天の声(神による召命)を聞いている。前景では自らの使命、荒野での苦行生活に入るため、両親ザカリヤとエリザベツに別れを告げている。
ヘロデの宴(洗礼者聖ヨハネ伝)
聖ステファヌスの葬儀(聖ステファヌス伝) 1450年代
右側中景でひざまずいている少年ヨハネが天の声(神による召命)を聞いている。前景では自らの使命、荒野での苦行生活に入るため、両親ザカリヤとエリザベツに別れを告げている。
ヘロデの宴(洗礼者聖ヨハネ伝)
聖ステファヌスの葬儀(聖ステファヌス伝) 1450年代
左側中景でヨハネは岩山の間から人々に祝福を与え、前景で人々に悔い改めるよう説教している。
岩山はスタルニーナの「テーベの隠者たち」のような後期ゴシックの伝統とは違い、明暗の微妙な推移による効果があり、鋭い稜角、冷たく堅固な質感なども描き出されている。
説教の場面、最も手前に描かれている三人は誰なのだろうか。フィリッポ・リッピ Fra Filippo Lippi
ヨハネの召命、両親との別れ、説教(洗礼者聖ヨハネ伝)
1452〜64年 フレスコ
プラート大聖堂
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1
岩山はスタルニーナの「テーベの隠者たち」のような後期ゴシックの伝統とは違い、明暗の微妙な推移による効果があり、鋭い稜角、冷たく堅固な質感なども描き出されている。
説教の場面、最も手前に描かれている三人は誰なのだろうか。
ヨハネの召命、両親との別れ、説教(洗礼者聖ヨハネ伝)
1452〜64年 フレスコ
プラート大聖堂
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1